お風呂に入り湯船につかると、日本人で良かったなって思うときがありますね。
寒い季節は熱いお風呂に入って、ゆっくりと温まりたいって思う人は多いと思います。
全身がぽっかぽっかになり、疲れが取れて、すごく気持ちがいいですよね。
しかし、入浴中の事故、危険が増すのは、熱いお風呂に入るときです。
なぜ危険なのでしょうか!
どんな危険があるのでしょうか?
心筋梗塞や脳卒中のになりやすい
熱めのお風呂に入ると血圧が上がり、命にかかわることを、ご存知の方は結構いるとは思います。
入浴中の事故で多いのは、心筋梗塞や脳卒中です。
若い人はお風呂に入るよりも、シャワーですましている人もおられると思います。
ところで、日本人のお風呂の好みの温度は42度だそうです。
わりと。熱めのお風呂ですね。
入浴中で事故が最も多いのは、42度~43度です。
入浴中に急死と聞くと、心筋梗塞か脳卒中だと、誰もが思います。
しかし最近、発表された調査では心筋梗塞や脳卒中で死に至る人の割合は、全体の1割で、大半は「謎の溺死」であることが分かりました。
通常の溺死が立ちくらみなどにより、浴槽でおぼれてしまうことに対し「肺に水がほとんど入っていない」状態で死亡することを、謎の溺死といっています。
42度~43度のお湯に入ると、体にどんな変化が起きるのか?
42度のお湯に入ると、血圧が急上昇します。
入浴の温度はさまざまですが、かなり熱めの47度のお湯に入るのが好きだという人について調べた結果です。
血液中に分泌されていたのは、β-エンドルフィンという物質です。
別名「脳内麻薬」と呼ばれ、苦しいときに苦しいこと自体が快感になるという物質です。
最も死亡事故が多い42度のお湯では、β-エンドルフィンは出ていません。
しかし、血流が上昇したのです。
これは「驚がく反応」といい、体が熱さに驚き、血管が収縮することで起きます。
個人差はありますが、目安として42度以上のお湯に入ると、すぐに起きるのが驚がく反応です。
血圧が急上昇したあとに、異常に低下、意識障害が起きて、溺死のおそれがある
驚がく反応による血圧の急上昇で、脳卒中や心筋梗塞も危険ですが、これらによる入浴中の事故の死亡は全体の1割程度です。
42度の場合、血圧が急上昇したあと、急激に低下をする
この、急激な低下は驚がく反応への反動が原因だと思われるます。
重要なのは、熱めの温度は、血圧を危険なまでに下げてしまうことなのです。
最高血圧が100以下に下がると意識障害を起こす可能性があるのです。
謎の溺死は、意識を失った状態で水が肺に入ったショックで心臓が止まることが原因だと考えられています。
安全に入浴するなら、お湯は40度以下にしなければならないのです。
熱めのお湯を好んでいる人にはもの足りない温度だと思います。
そこで、入浴前に43度のシャワーを浴槽に注ぎ、浴室をサウナのような状態にします。
そうすることで、熱いお風呂好きの人もきっと満足できると思います。
まとめ
熱いお風呂は危険がいっぱいということになります。
これからは、お風呂の温度には気をつけて入ることが大切ですね。
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