春は徐々に気温が高くなり、気分も上昇しそうな季節にもかかわらず、なんとなく不調を感じるという患者さんが増えてくるそうです。
原因は寒暖の変化が激しいことで体がうまく対応出来なかったり、生活環境の変化で緊張が続くことによって自律神経が乱れたりすることが原因で体調を悪くする人が増えるみたいです。
これを春バテと呼ぶようです。
また、「学校に行きたくない!」「会社に行きたくない!」なども春バテからきている場合もあるそうです。
さて、春バテの症状と原因は?
予防対策はどうすれば良いのでしょうか?
春バテの症状
年度の変わり目には、生活環境の変化も相まって、春バテの人が急増します。
症状は、なんとなく「いらいらする」「気分の落ち込み」「ゆううつになる」などの精神的ストレス、「肩こり」「手足の冷え」「身体のだるさ」など身体的な不調などがあります。
また、自律神経の乱れにより睡眠障害を引き起こし「昼間眠くなる」「目覚めが悪い」「夜眠れない」などの睡眠に関する不調が出てくる人もいます。
春バテの原因は?
●生活環境の変化によるもの
進学・就職・転職・移動・転居などによって緊張やストレスが続くことによって、自律神経が乱れてくる。
●気圧の変化によるもの
春先は大陸から移動性高気圧が次々にやってくる季節で、低気圧と高気圧が頻繁に入れ変わるため、天気や気温も目まぐるしく変わってきますので、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、体調が崩れやすくなってきます。
また低気圧になると、大気中の酸素が少なくなり血中の酸素濃度が下がってくるため、昼でも「眠い」、「身体がだるい」、敏感な人では頭痛を感じたりすることもあります。
●激しい寒暖差
どうしても春先は気圧の変化が多くて、寒暖の差が激しくなります。
春は薄着のファッションをしてしまうので、どうしても身体が冷えやすくなり、自律神経の乱れ、肩こり、めまい、顔のほてり、食欲不振など、さまざまな症状があらわれやすくなります。
●ホルモンバランスが乱れる
寒暖差による冷えと生活環境の変化によるストレスで、身体が冷えて、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」や、やる気ホルモン「ドーパミン」をつくる酵素が働きにくくなります。
さらに血のめぐりが悪くなることで、これらのホルモンがうまく運ばれなくなってしまうのです。
とくに「冷え」を感じる女性ほど、春バテが顕著に現れるそうです。
春バテ対策と解消法は?
●食材で身体をあたためエネルギーを回復させる
自律神経の乱れにより、睡眠の質の低下と睡眠が短くなることでエネルギーが回復されなくなるので、生活習慣を変えることで睡眠の質を高めることが必要になります。
たとえば偏った食事をしない、しょうが、れんこん、あさり、セロリなど、身体をあたためてくれる食材を使った料理を多くして、体温を上げるようにすることで、幸せホルモン「セロトニン」、やる気ホルモン「ドーパミン」の分泌がアップし、血流も改善され全身に運ばれやすくなります。
●腹式呼吸で血流を良くする
横隔膜を大きく動かすことで、内臓の動きが活発になり血流がよくなります。
交感神経優位の状態では呼吸は浅く、逆に副交感神経優位の状態では、呼吸はゆっくりと深くなります。
意識して呼吸をコントロールすることで、自律神経のバランスを整えることができます。
とくに、腹式呼吸は横隔膜を動かす呼吸法で、内蔵を動かすので、血のめぐりもよくなり、精神が安定し脳の活性化などに役立ちます。
●炭酸入浴による自律神経トレーニング
就寝前に、ぬるめのお湯(38~40℃)につかるようにする。
とくに炭酸入浴は副交感神経が優位になって身体が「リラックスモード」になり、眠りに入りやすくなり、睡眠の質も向上します。
また、週5日以上、10~20分程度の炭酸入浴を継続すると、自律神経を鍛えることができます。
●適度な運動
適度な運動は、血のめぐりの改善とストレス解消になります。
とくに朝起きてから軽くウオーキングや散歩をしたり、軽くストレッチをしたりすると、体内時計がリセットされ、規則正しい生活を送りやすくなり、自律神経を整えやすくなります。
運動ができない場合でも、朝起きたら天候にかかわらずカーテンを開けて、日光を浴びるだけでも効果があります。
●気温に合わせて服装を変える
毎日の温度変化に応じて服装で温度調整をするようにする。
寒いと感じる日には、厚着をします。
一方、暖かいと感じる日には、薄着をするようにします。
衣類によって体感温度の調整を行い、気温変化に伴う身体のストレスを軽減する。
とくに、春は薄着のファッションをしがちなので、冷え対策としてストールやカーディガン、肌に直接貼るタイプの温熱シートなどを常に携帯しましょう。
まとめ
昔は春バテという言葉はなかったですね。
最近それらの症状から、それは季節の変化によるものだとわかってきたみたいですね。
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