もりもりです。
腸は第二の脳ともいわれ、体の中での排出器官として、すごく大事な役目をしてくれています。
そんな腸を健康にして腸管免疫力を高めるためにはどのようにすればよいのでしょうか?
それには、特別な方法はしなくても腸にいい食べ物を組み合わせて、美味しく食べることが一番の方法なのです。
進行したガンなど、腸の重い病気を除いて、腸の健康は食生活とライフスタイルの見直しで取り戻すことができるのです。
そして、さらに高めることもできるのです。
たとえば、重い便秘の患者さんが、腸にいい食生活を続けることで、便秘が治ってくるのはもちろんのことですが、腸の働きも活発になり、腸内もきれいになります。
この状態をキープできれば、全身の健康を守る腸管免疫力も高まってくるのです。
では、どのような栄養素が腸の健康に有効なのでしょうか?
グルタミン、オレイン酸、植物性乳酸菌、食物繊維などの4大栄養素です
グルタミン
グルタミンは、腸管の免疫力を高めるのに、いちばん意思してとるべき栄養素ですね。
免疫機能をになうリンパ球の栄養分となる注目の成分で、グルタミンは、たんぱく質を構成するアミノ酸の一種です。
生魚、生肉、生卵、発芽大麦などに多く含まれています。
名前が似ていることから、だし汁や調味料に含まれる「グルタミン酸」と同じものだと勘違いされやすいのですが、アミノ酸としての特徴は異なります。
オレイン酸
脂肪は体によくないと思っている人は多いと思います。
たしかに、脂肪を摂りすぎると肥満やメタボリックシンドローム、高レステロールをや糖尿病などの生活習慣病につながる恐れはあります。
しかし、脂肪には体に悪いものばかりではなくて、良いものもあるのです。
脂肪には、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、トランス型脂肪酸などの種類があります。
一価不飽和脂肪酸に属する、オレイン酸はLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増やしてくれます。
腸を健康にする効果もあるのです。
脂肪そのものをとるのが悪いのではなく、体によい働きをしてくれる種類のものを選び、上手に摂取することが大事なのです。
オレイン酸は排便を促してくれる効果もあります。
植物性乳酸菌
乳酸菌と聞くと、ヨーグルトやチーズを思い浮かべると思います。
それ以外にも乳酸菌を使った発酵食品の種類はたくさんあります。
乳酸菌は、大きく2つに分かれます。
動物の乳などに生育する「動物性乳酸菌」と植物に含まれる糖を栄養として増える「植物性乳酸菌」があります。
ヨーグルトやチーズなどの動物性乳酸菌は胃液や腸液に弱くて、ほとんどが胃や腸で死滅してしまうのです。
一方、植物性乳酸菌は、酸度が高い胃や腸の中でも死滅することはほとんどなく、腸の奥まで到達します。
腸に到達した植物性乳酸菌は、乳酸を放出して腸内を弱酸性に保つ働きをしてくれるのです。
腸内にいる悪玉菌は弱アルカリ性の環境を好むので、悪玉菌が減り、善玉菌が増えますので、腸内環境が良くなります。
植物性乳酸菌を多く含む食品
味噌、しょうゆ、日本酒、甘酒、キムチ、ザワークラウト、漬け物(野沢菜、たくあん、高菜、すぐきなど)
食物繊維
食物繊維は、便秘や生活習慣病の予防・改善のためには食べると良いと、すすめられる栄養素の代表格ですね。
しかし、かつては「栄養のない食べ物のカス」として考えらえていたのです。
その理由は、人の体では消化・吸収されにくいからです。
食物繊維の重要性がわかってきたのは、20世紀後半になってからだそうです。
食物繊維の摂取量が少ないヨーロッパなどの地域では大腸ガンが増えていく一方、食物繊維の摂取量が多いアフリカの国々では、腸の病気になる人がとても少ないことがわかったからです。
食物繊維の4つの働き
保水性:水溶性食物繊維は水を含んで便を柔らかくしてくれる。
粘性:ペクチンやグルコマンナンは水に溶けるとゲル状になり、消化官をゆっくり移動し、血糖値やLDLコレステロールの上昇を抑えてくれる。
吸着性:体の中に入った食物内の有害物を吸着して便と一緒に排せつし、体内の余分なコレステロールや胆汁酸の排せつも促してくれる。
発酵性:大腸の善玉菌によって分解され、有機酸や短鎖(たんさ)脂肪酸に変わり、大腸内を酸性に保ってくれる。
まとめ
腸は第二の脳ともいわれる大切な器官です。
腸内環境を良くするのが健康を維持するのに大切なことですね。
栄養素を含んでいる食べ物を組み合わせてとるということですね。
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