最近は、自分では気づかないうちに体温が下がってしまうという、低体温の人が増えているそうです。
厚生労働省の資料によると、日本人の平均体温は36.89℃なんだそうです。
多少の個人差はありますが、平熱の基準になります。
この数値を見て、高いんじゃないってと感じる人もいると思います。
自分の平熱を実際よりも低く考えている人が多いのでそう思うみたいですね。
ある医療機器メーカーの調査で、自分自身や子どもの平熱を36.0~36.5℃と思っている人が多いようです。
これは平均体温よりも低いのです。
ほとんどの人が平熱を実際よりも低いと思い込んでいると推測ができます。
その原因は検査方法が正しくないことです。
ぜひ、正確な測り方で自分の平熱を確認してみましょう。
免疫機能の低下や出血の増加、重篤な心臓疾患リスクの増大
熱が出ることには心配をしますが、体温が1~2℃下がっても気にする人はほとんどいないと思います。
ところが、大きな手術時にはわずかでも体温が下がると危険な場合がありますので、体温を適正に保つ処置が行われているのです。
なぜならば、1~2℃体温が下がっただけでも合併症などの危険が増すからなのです。
最近の研究で、わずか1.5℃の体温低下で免疫機能が低下し、感染症が増加したり、重篤な心臓疾患のリスクが2~3倍になることが判明しています。
体温が下がる時間帯に突然死が多くて、睡眠時は気づかないうちに体温が下がりやすいので、とくに注意が必要になります。
体温が35℃台なら低体温
体温が35℃台なら低体温ということになります。
手足が冷えても体温が正常なら冷え性ということです。
たとえば、常温が27℃の中でも厚着をするほど寒さに弱くてサーモグラフィーで体表面の温度を調べると、確かに手が冷え切っていています。
体温を測定すると35.1℃で平均体温よりかなり低いのが低体温です。
指先や足先の感覚がなくなるほど冷え切っても体温が正常なのは冷え症です。
体温を維持するシステムが、末端の血管を収縮させる
人間の体は熱、つまり体温がなければ生命を維持することができません。
そのため、私たちの体には外気の影響などで熱を失わないように体の仕組みが備わっています。
そして、この体温を維持する仕組みが働いた結果として起きるのが冷え症なのです。
その仕組みとは、外気が寒いと感じると手足の末しょう血管を収縮させ、生命の維持に必要な部分に温かい血液を集めて体を守るというものです。
その結果、手や足先が冷たくなるのが冷え症のメカニズムです。
したがって、手足の表面は冷たくても、体内の温度は保たれています。
この体温を守るシステムが働き過ぎることで起きる冷え症は女性に多いみたいです。
まとめ
自分では、気づきにくいので自分の平均体温をちゃんと知っておくべきですね。
免疫力が低下しているかも知れません。
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