現在、結石が日本人に急増しているようです。
成人5人に1人は体内に石があるといわれています。
一生に一度はかかる病気ともいわれていますね。
結石に一度なった人はその後の5年間でおよそ半数の人が再発するともいわれています。
では、結石とはどのようなものなのでしょう?
結石とは体内にできる石のことです。
この石はカルシウムとシュウ酸が結びついたシュウ酸カルシウムの結晶のことです。
この石は出来る場所によって成分も異なってきます。
よく知られているのは胆のうや腎臓、尿管ですよね!
しかし、それ以外にも胃、前立腺、すい臓、唾液腺などさまざまな場所にもできるのです。
一般的には、石ができると想像を絶する激痛が走ると想像されると思います。
しかし、痛みがない石もあるのです。
痛くない石ないんだから、今すぐ治療をしなくても大丈夫なんて思うのは危険なんだそうですよ!
むしろ痛みがない方が怖いかも知れないのです!
そんな、痛みが伴う怖い結石の正体とは?、そして予防法にはどんなものがあるのでしょうか?
石の大きさにより症状が異なる
結石が引き起こす、最大の特徴は、激しい痛みが伴う発作ですよね!
しかし、ほとんどの人は、その激しい痛みが伴う発作が起きるまでは自覚症状がないといわれています。
実際に今、体のどこかに結石を持っている人でも、異変に気づいていない人が多いそうです。
胆石の大きさは直径1mmに満たない小さなものから、1.5㎝を超える大きなものまでさまざまです。
たとえば、尿路結石を例にとると、直径0.5mm前後の大きさであれば排泄されるが、直径5mmくらいになると尿管に詰まり、発作を起こす危険が出てきます。
ところが、1.5㎝を超える大きい結石になると、尿管に落ちずに腎臓内にとどまり、尿の流れを妨げるようになります。
このときには痛みを感じにくいので、気がつかないうちに腎不全に進行してしまうことがあるそうです。
大事に至らないためには、症状がなくても、定期的にエコー検査を受けるのが大事です。
結石となる原料を断つことでの効果
腎臓から尿管、膀胱にできる尿路結石は、カルシウムとシュウ酸が結びついたシュウ酸カルシウムの結晶からできています。
これらは普通の食事にも含まれている成分です。
では、食事から、これらを控えると結石を予防できるのでしょうか?
しかし、意外にもカルシウムとシュウ酸を控えた食事をとった人のほうが、結石ができやすい状態になることが分かったのです。
シュウ酸カルシウムは腸内でできた分は便として排泄されますが、腎臓内入り込むと、別々に吸収され尿路結石となります。
結石を防ぐにはシュウ酸とカルシウムを一緒にとり、シュウ酸が吸収される前に排泄してやる必要があります。
脂肪の多い食事と結石の関係は?
結石の原因となるのはシュウ酸とカルシウムだけではないようです。
こんな実験結果があります。
シュウ酸とカルシウムをたっぷり食べる組と、控えめに食べる組で一週間、実験を行った後、揚げ物やバターたっぷりの食事をとります。
すると、せっかく尿中のシュウ酸が少なく抑えられていた組も、結石ができる危険性が高まってしまったのです。
これは、動物性脂肪や植物性をとるとできる脂肪酸が原因です。
脂肪酸はシュウ酸よりもカルシウムと結びつきやすいため、シュウ酸、カルシウム、脂肪酸を一緒にとると、すぐに脂肪酸とカルシウムが結合してしまい、シュウ酸が余ってしまうのです。
余ったシュウ酸は腎臓でカルシウムと結びつき、結石の原因のシュウ酸カルシウムとなるのです。
結石が心配な方は脂肪を控えることも大切です。
胆石の正体?
尿路結石に並んで発症数が多いのが、胆のうに出来る胆石です。
胆のうは肝臓で作られる胆汁を一時的に保管しておく臓器です。
胆石も自覚症状がない場合が多く、検査を受けないと発見されない病気です。
尿路結石とは異なり、胆石の主成分はコレステロール。
つまり動物性脂肪の取り過ぎが、胆石を作る最大の原因です。
胆石が怖いのは、X線やエコーで検索をした際に石が邪魔になり、裏側にある胆のうがんを発見しにくいこと、さらに胆石を持つ人は胆のうがんの発症が比較的多いともいわれています。
そのため、最近の治療では、胆石が見つかると胆のう自体を摘出するケースもあるようですね。
結石を予防するには
尿路結石を防ぐ食事の心得
・シュウ酸とカルシウムを一緒に食べるようにする
・シュウ酸は、野菜やビールなど普通の食事で口にするたくさんの食材に含まれている。
・食べないようにするのは無理なので、カルシウムと一緒にとるようにする。
・シュウ酸が多く含まれる食品:ホウレンソウ、ナス、サツマイモ、バナナ、ココア、ビール
結石を予防する食品の組み合わせ
・動物性・植物性脂肪を控える
胆石を防ぐ食事の心得
・動物性脂肪を控える
まとめ
一生に一度はかかる病気とも言われている結石です。
出来るのは仕方がないかも知れませんが、大きくはならないように食生活には気を付つけたいですね。
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