最近、話題になっている、ブロッコリースプラウト以外にも、
いろいろな名前の新芽野菜を見かけるようになりました。
スプラウトはがんの予防にも効果があるそうですね。
その、がん予防の正体とは?
カイワレ大根は昔から、なじみがありますが、最近は、初めて見る新芽野菜が
売られるようになりました。
「スプラウト」とは、新芽のことですが、動詞になると「発芽する、芽ぶく」
という意味で使われます。
ビタミンやミネラルが豊富で、がん予防に対しての研究も進んでいます。
スプラウトの食材としての歴史は以外に古くて、中国のモヤシをはじめ、
ヨーロッパではヴィクトリア朝時代から食べられていたという記録も
あるそうです。
日本においても、カイワレ大根は平安時代には高級野菜として珍重されて
いたようです。
スプラウトの代表的なものには、カイワレ大根、ブロッコリー、マスタード、
レッドキャベツ、クレスなどがあります。
ブロッコリースプラウトなどに含まれているスルフォラファンは、
がん予防効果が期待されている成分です。
スルフォラファンは、食物が外敵からの攻撃に備えているものです。
虫にとっては毒になるのです。
スルフォラファンが細胞に吸収され、活性酸素を発生させると、体に解毒用
の酵素が大量に作られます。
その結果、体ががんに対して抵抗力の高い状態になるのです。
がんへのワクチン効果のようなものです。
このスルフォラファンは、植物に含まれる化学物質で、「ファイトケミカル」
とも呼ばれています。
あの有名な、ポリフェノールもその一つです。
ポリフェノールは渋みやえぐみですが、スルフォラファンは辛みとなります。
その量は種に最も多く、発芽後は減ってきます。
食べやすさと量を考えるとスプラウトで取るのが最も効率が良いです。
発芽後に増加する、ビタミンCでダブル効果があります。
スプラウトになると、スルフォラファンの量は種のときに比べ、30分の1に
減ってしまいますが、逆に増える成分もあります。
それが、ビタミンCです。
ビタミンCは、食物が太陽に含まれる紫外線の害から身を守るために
作り出されます。
そのためスプラウトは、ビタミンCをたっぷり含んでいるのです。
これを食べるとスルフォラファンとビタミンCの、2つのがん予防効果
を得ることができます。
スルフォラファンが細胞の内側に発生する活性酵素を撃退し、ビタミンCは
細胞の外側の活性酸素を片づけてくれます。
この2つのがん予防効果を持つ成分を一緒に取れることがスプラウトの
最大の魅力です。
食べる量は、一般的な目安として3日に1パックぐらいです。
種の殻をきれいに取り除くのって、すごくめんどうですよね。
そこで、簡単にきれいにできる方法です。
1.根元のスポンジを持って逆さにします。
そして、ボウルに張った水に浸します。
水の中で、何度か上下させ、種の殻を振り落とします。
2.スプラウトのスポンジの部分を切り落とし、葉の部分を持ち、
水を張ったボウルにつけて、振り払いをします。
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