スポーツクライミングは、2020年東京オリンピックの追加種目に決まっています。
今、注目を集めているスポーツのひとつです。
9月14日~18日の日程で、スポーツクライミングの世界選手権がパリ(フランス)で行われました。
2年に1回開催されるスポーツクライミング世界最大の祭典です!
種目はリード、ボルダリング、スピード、パラクライミング。
そして、17日、男子ボルダリング決勝が行われ、今季ワールドカップ(W杯)総合1位の楢崎智亜(ならさき ともあ)(20)さんが初優勝しています。
日本選手の優勝は初めてだそうです。
凄いですね!
スポーツクライミングとは「フリークライミング」が進化しスポーツ性、競技性が強調されたものだそうです。
そして、楢崎智亜さんが優勝したボルダリングとは、5メートル以下の壁を制限時間内に登るスポーツです。
2020年東京オリンピックでのメダルも大いに期待できそうですね!
パラクライミングの男子の視覚障害(B1)でも小林幸一郎(東京都連盟)さんが優勝しています。
2020年のオリンピックにも採用された、スポーツクライミングとはどのような競技なのでしょうか?
そして、楢崎智亜さんのプロフィールや注目選手など調べてみました。
プロフィール
楢崎智亜
名前:楢崎智亜(ならさき ともあ)
生年月日:1996年6月22日
身長:170cm
体重:58kg
出身:栃木
出身高校:宇都宮北高等学校
デビュー:小学5年(10歳)
主な戦績
2013年16歳リード日本選手権東久留米大会2位
2014年18歳ワールドカップ海陽大会5位
2015年19歳ジャパンカップ深谷大会3位
2015年リードユース選手権印西大会優勝
2015年ボルダリングユース選手権倉吉大会優勝
アジアユース選手権マレーシア大会優勝
2015年アジア選手権マレーシア大会スピード3位
2016年IFSCワールドカップボルダリング中国・重慶大会優勝
幼少時から器械体操で身体能力を養い兄の影響で小学5年の頃からクライミングを始めます。
高校卒業後にプロに転向。
2016年8月12日(金)~13日(土)に行われたIFSCクライミングワールドカップ ミュンヘン大会で、日本人男子初の2016年世界ランキング1位を獲得。
楢崎智亜選手はクライミングに対しての魅力に、選手ごとの身体能力や考え方によって、様々な登り方があり自由度の高さに魅力を感じているといわれています。
たしかに登っている動画をみると、もちろん強靭な体力や腕力も必要ですが、個人でのルート選びや体全体のバランスを上手くとりながら登っているのは楽しそうですね!
しかし、すごく難しいスポーツだと感じましたね。
スポーツクライミングとは
スポーツクライミングはフリークライミングが進化しスポーツ性、競技性が強調されたものです。
スポーツクライミングは3つの種目(リード・ボルダリング・スピード)の複合種目として実施されます。
リードはロープで安全が確保された選手が12メートルを超える高さの壁に設定されたコースを登り、制限時間内での到達高度を競う種目です。
ボルダリングは高さ5メートル以下の壁に設定された複数のコースを、制限時間内にいくつ登れたかを競う種目です。
各コースとも制限時間内であれば複数回トライできるため、少ない回数で登ることも重要となります。
スピードは高さ15メートルの壁に設定された、予めホールドの配置が周知された同一条件のルートを駆け登るタイムを、コンマ数秒まで競い合うスプリント種目です。
トップレベルの選手は15メートルの壁を男子は5秒台、女子は7秒台で駆け登るそうです。
驚異的なスピードですね!
まるでスパイダーマンみたいですね。
IOCに提案されたスポーツクライミングは、通常は単種目として行われるリード・ボルダリング・スピードをすべて行い、これら3種目の合計で順位がつけられるというものだそうです。
フリークライミングとは、
フリークライミングはロッククライミングの内の一つで、「ロープクライミング」と「ボルダリング」と大きく2つに分けることができます。
「ロープクライミング」は、5m以上の高い壁や岩に登るため、落下に備え、登る人(クライマー)の体にロープを付け、地上で支える人(ビレイヤー)2人1組で行われるスポーツです。
「ロープクライミング」は「リードクライミング」と「トップロープクライミング」に分けられます。
リードクライミング
「リードクライミング」とはロープ(命綱)を付けて、壁や岩に設置された支点にロープを掛けながら10mもの岩壁や人工壁を登るクライミングです。
基本的にクライマー(登る人)とビレイヤー(地面でロープを確保する人)の2人1組で行います。
ボルダリングと比べると準備する道具が多く、2人一組でないと登れません。
リードクライミングはクライミングの基本となる登り方を習得しやすく、”綺麗に登るクライマー”になりたいボルダリングを始めたばかりの初心者や、ボルダリングしかしてこなかったボルダラーの方にもおすすめです。
クライミングジムでは、予めセットしてあるクイックドロー(ヌンチャク)にロープを掛けながら登ります。
アウトドアでは、自分でナッツやカムなどのナチュラルプロテクションをセットするか、あるいはあらかじめ打たれたボルトの支点にクイックドロー(ヌンチャク)に掛け、そのクイックドローにロープを掛けながら登ります。
通常では登る事の出来ない高さまで登ることが出来ます。
トップロープクライミング
トップロープクライミングも2人1組で行います。
ロープの末端の片方をクライマーが体に結び、高さ10m前後のホールドという壁の最上部からカラビナを通してもう片方の末端をビレイヤーが持ち続けます。
ロープをビレイしてもらうので手軽で安全にクライミングを楽しむ事ができます。
ボルダリングと同じで、クライマーは、ホールド(壁面)に設置された人工的な支点に足や手をかけて上まで登ります。
しかし、高さが大きく異なるので落ちてしまったら大変なことになります!
そこで、ビレイヤーがロープをしっかりと持ち、クライマーが落下しないようにするという仕組みです。
ボルダリング
今、最も人気のクライミングです。
5m未満の高さの壁に取り付けられたホールドと呼ばれる出っ張りに手や足を掛け、ロープを使わないで登ります。
ロープの扱い方などを覚える必要がないので手軽に、身一つで始めることが出来ます。
怪我防止のため下には、厚い着地マットを敷きます。
「課題」と呼ばれるさまざまな難易度のコースが設定されており、ホールドのつかみ方、移動方法などをイメージしながらクリアしていくのでパズルゲームのような感覚味わえます。
外でのクライミング体験の前に、お試しで室内のボルダリングに挑戦してみるのもよいかもしれませんね。
スピードクライミング
コンマ数秒を競い合うスプリント競技です。
スピードクライミングは高さ10メートルもしくは15メートルの壁で、予めホールドの配置が周知されているコースをどれだけ早く登るかを競う種目です。
コンマ数秒を競い合うスプリント競技です。
選手はロープの繋がったハーネスを装着しますが、トップロープスタイルで行うため、途中の支点確保は必要ありません。
一般的には予選と決勝トーナメントで行われ、予選では同一コースが配置された2つの壁でそれぞれ1トライずつの計2トライ、
決勝トーナメントではどちらかの壁で1トライのみ行うことができます。
予選は2トライのうち早い方のタイムを使用することができ、基本的には予選参加者の上位16名が決勝トーナメントに進出します。
決勝トーナメントは順位の高い選手と低い選手が1回戦で当たるように組まれ(1位と16位、2位と15位、等)タイムの早い選手が勝ち上がります。
タイムが同じ場合はカウントバックが適用されますが、準決勝(残り4人)と決勝(残り2人)のラウンドで同じタイムの場合は、もう一度競技を行います。
日本を代表する注目の選手
今までメディアで取り上げられることもなくて、知らなかったですが、日本は世界屈指のクライミング強豪国だそうです。
男子では平山ユージ選手が1991年の第1回世界選手権で2位の成績!
ワールドカップのリード競技でも1998年、2000年に年間チャンピオンになっています。
女子では野口啓代選手がワールドカップ2年連続で年間優勝を決めています。
さらに2013年のリード競技、2014年のボルダリング競技で、日本代表チームは世界ランキング1位を獲得するなど、
男子女子共に有力な選手が揃っています。
男子は、20代前半の若手クライマーを中心にボルダリングが強く、2016年シーズンも暫定ランキング1位、2位と日本人選手が独占しています。
注目選手です。
男子
藤井快(ふじい こころ)
生年月日:1992年11月30日
出身 :愛知県
2016年シーズン、ボルダリング男子ランキング1位
杉本怜(すぎもと れい)
生年月日:1991年11月13日
身長 :170cm
出身 :北海道札幌市
堀創(ほり つくる)
生年月日:1989年11月2日
身長 :170cm
出身 :宮城県
緒方良行(おがた よしゆき)
生年月日:1998年2月4日
身長 :169cm
出身 :福岡県久留米市
楢崎智亜(ならさき ともあ)
生年月日:1996年6月22日
身長 :170cm
出身 :栃木県
中野稔(なかの みのる)
生年月日:1983年10月6日
出身 :広島県
女子
野口啓代(のぐちあきよ)
生年月日:1989年5月30日
身長 :165cm
出身 :茨城県
2015年ボルダリング世界ランキング1位
野中生萌(のなか みほう)
生年月日:1997年5月21日
身長 :162cm
出身 :東京
大場美和(おおばみわ)
生年月日:1998年3月7日
身長 :164cm
出身 :愛知県岡崎市
学校を登る動画で一躍注目が集まったクライマー
田嶋あいか(たじまあいか)
生年月日:1998年9月13日
身長 :154cm
出身 :三重県津市
白石阿島(しらい しあしま)
生年月日:2001年4月3日
アメリカ/ニューヨーク在住。
ボルダリング全米ジュニア選手権4連覇を達成
まとめ
国内でも最も人気のあるのがボルダリングです。
気軽に楽しめることが人気を呼んでいるようです。
国内には300以上のジムがあり、50万人もの愛好者がいると言われています。
クライミング人口が増えれば、東京オリンピックも盛り上がることでしょうね。
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