7人組人気アイドルグループ、関ジャニ∞の大倉忠義(30)が腸閉塞のため今年1月17日、ドームツアー「関ジャニ∞の元気が出るLIE!!」のファイナルとなった大阪・京セラドーム公演を休演されています。
大倉忠義さんが、休演しなければならなくなった腸閉塞とは簡単にいうと小腸と大腸をつなぐ道が詰まってしまうことです。
その結果腸管壁が浮腫を起こし、腸管腔へ水やナトリウムが漏出する。そしてさらに腸管内圧が上昇し、動脈血流の障害も起こり、
腸管の壊死・穿孔を引き起こしてしまいます。
大倉さんを襲った、腸閉塞の原因と症状は?
腸閉塞の原因となるものには2つあります
開腹手術をした場合
虫垂炎(盲腸)などで、お腹などの開腹手術をすると、腸と腹壁、腸同士の癒着が必ず起こります。
癒着の部分を中心に腸が折れ曲がったり、ねじれたり、癒着部分でほかの腸が圧迫されたりして腸が詰まる場合が最も多いようですね。
他には、手術をしたさい、腸管を傷がついてしまうことで、傷がついたところや手術をした部位が修復しようとして別の腸管とたまたま、くっついた状態で治っていくと癒着してしまいます。
大腸の癒着だけなら問題はないようですが、さらに癒着が進行すると腸管内で物が移動できなくなってしまいます。
すると、腸閉塞を起こしてしまいます。
そのほか、高齢の女性では、大腿ヘルニアと呼ばれる脱腸の一種でも腸閉塞になります。
開腹手術をしていない場合
大腸がん、ヘルニア、胆嚢炎、ひどい胃潰瘍、小児の腸重積などの病気によるものがあります。
高齢者で便秘傾向の人では硬くなった便自体も腸閉塞の原因になります。
腸閉塞の症状
食後しばらくすると、胃に違和感を感じてきます。
そして、腹痛が起きます。
これは、さすような痛みで、疝痛(せんつう)といいます。
また、お腹が張ってきたり、おう吐や排便・排ガスの停止が起こります。
腸閉塞の種類によっては、頻脈(ひんみゃく)、発熱、脱水、尿量の減少なども見られます。
何も食べることも、飲むこともできなくなります。
症状がでて、治まる事が無いのが腸閉塞の特徴ですね。
ひどくなると、食べたものを吐き、次にオレンジっぽいのを吐き、次に胆汁が大量に出ます。
治療
腸閉塞になると、まず、絶飲食が大前提ですね。
治療には、開腹手術と鼻からイレウス管(吸引チューブ)を入れる方法があります。
腸管の癒着が原因や緊急でない場合は、イレウス管を挿入して経過観察します。これで快方となる場合もありますが
そうでない場合は、開腹手術となります。
イレウス管を入れる目的は、小腸の中にたまった腸液や食べ物を吸引します。
これで、小腸の腫れが引き、腸閉塞が治る場合があるそうです。
イレウス管を入れている間は、絶飲食となり、点滴で過ごすこととなります。
まとめ
開腹手術をした患者さんは、腸閉塞になりやすいということです。
術後は気をつけなけらばならないですね。
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