無洗米はどのようなもの?そしてどんな製法でできているのかな

物のしくみ

研ぐ手間が、かからずに便利で、しかも美味しいお米、無洗米。

昔は値段が高くて高級感がありましたが、最近は価格も安くてお手頃な値段になりました。

さて、この洗わずに炊ける無洗米とは、いったいどんな製法によってできているのでしょうか?

無洗米とは

あらかじめヌカをきれいにとってあるお米のことです。

お米のおいしさは、このヌカがきれいに取れているかどうかで決まってしまいます。

また、普通のお米は、水でとぐときにヌカを含んだとぎ汁をお米が吸収してしまうこともあります。

ヌカを含んだとぎ汁を吸収してしまったお米はおいしくなくなります。

その点、無洗米はそのような心配もないです。

安くて手間いらずということで、最近は無洗米を買うことが多くなりましたね。

味の方もおいしくなりました。

しかも栄養価も、すごく高くなっています。

精米の過程で、脱穀された籾(もみ)からとりだされた中身が「玄米」です。

玄米から胚芽と糖を取り除いたものが「白米」となります。

玄米ですが、いっときは「玄米」ブームってありましたよね。

「玄米」は体にすごく良いということで「玄米」を食べるとあらゆる病気が治る

というような本もたくさん出ていましたが、いつの間にか玄米ブームが去って

いきました。

やっぱりずっと食べるなら、白米がいいですね。

白米には「肌糠」と呼ばれる糠成分が残っています。

肌糠とは精米しても米の表面に残っている粘着性のあるヌカのことです。

これを取り除く作業が「米を研ぐ」という行為になるのです。

無洗米を作るのに必要な製法

「無洗米」は白米についている肌糠をあらかじめはがしておくことで、米を研ぐ

手間を省いたのです。

この肌糖を取り除く製法として、大きなシェアを占めているのが「BG精米製法」です。

BGとはBはBran(ぬか)、GはGrind(削る・研ぐ)の頭文字です。

これは、糠(ぬか)で糠を削りとる方法で「糠と糠、そして、糠と金属が付着しやすい」

という性質を利用しているのですが、仕組みはそれほど複雑ではありません。

白米をステンレス製の筒の中に入れて攪拌(かくはん)しているのです。

白米が攪拌されると、肌糠が白米をステンレス製の壁に付着し、その付着した肌糠

に他の米粒の肌糠が付着していくことで、ほとんどの肌糠が取り除かれます。

玄米を白米にする「精米機」にも似た仕組みを使っています。

精米機の中で玄米同士をこすり合わせて、その摩擦で糠をとっているのです。

この製法によって、美味しいお米を食べることができるのですね。

まとめ

日本人には、お米は欠かせない食べ物です。

毎日、食べても飽きることはありませんね。

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